「路傍の石」、「真実一路」などで知られる小説家・山本有三が「路傍の石」を書き上げた昭和初期建造の木造平屋住宅の建替え。歴史ある木造建築の保存・全部または一部改修が検討されたが、調査の結果 、材料の劣化がひどく断念し、部材等の活用を前提とした建替えをおこなった。 うづくりの天井材、木製建具、楓床柱、けやきの敷台、真鍮製照明器具などを適所に活用し、既存のイメージを継承しつつ、新しい工法・材料を用い、バリアフリーの新たな住宅を創出した。